内部被曝検査を受けて

遅くなりましたが、皆様、明けましておめでとうございます。
  今年も宜しくお願い致します。
  相馬の事務所では、朝来るたびに、水道が凍結していないかと心配に思い、やっぱり水が出ない・・・、なんてことを繰り返しています。今日は、凍結防止のために、水道管の周りに市販の発泡スチロール等を巻いてみました。明日からどうなるやら、楽しみです。
  さて今回は、先日、内部被ばく検査を受けたので、その報告をしたいと思います。
  検査機は、キャンベラ社製のWBCです。WBCと言っても、ボクシングの方ではないですね。既にご存知かと思いますが、ホールボディカウンターのことで す。この検査機は、簡単に言いますと『放射性セシウムが出すガンマ線を測って、内部被ばくがあるかどうかを検査する装置』です。そして、こちらのWBCの 検出限界は250 Bq /bodyです(60kgの人で、およそ4 Bq /kg)。
  実際の検査では、狭い検査機の中に入り、2分ほど立っているだけでした。私としては、勝手にレントゲンのようなものをイメージしていまして、その無音さや 突っ立っているだけということに、やや拍子抜けしてしまいました。ですが、先生が「大雑把に言えば、線量計を大きくしたものだと思ってくれればいい」と言 われたので、その無音さに納得しました。
  さてさて、前置きはこのくらいにしまして、その結果を申し上げますと、やはり未検出でした。そうだと思っていたので、特に驚きはしなかったのですが、次に、この結果が何を示すかということを述べます。
  未検出とのことなので、放射性セシウムが250 Bq /body以下ということです。これを、Svに換算しまして、他のデータと比較してみます。換算には、こちら(ベクレルとシーベルトの変換:社会情報リテラシー講義付録、http://panflute.p.u-tokyo.ac.jp/~kyo/dose/)のHPを参照しました。以下は、計算の過程です。
“ECRR2010Recommendations”を換算基準(実効線量係数は0.000065mSv/Bq)として用い、“成人”が、“250Bq”の“セシウム137”を“経口摂取”した場合の実効線量は“0.01625mSv”ということになります。
 次に、簡単に他のデータとの比較をします(Wikipediaより)。
・100mSv:生涯のがん死亡リスクを0.55%上乗せする
・年間2.4 mSv: 1年間に自然放射線源から人が受ける放射線の世界平均
・0.1 -0.3mSv:胸部X線撮影1回分の線量

  以上から、内部被ばくに関しては、0.01625mSv以下であり、胸部X線撮影の約6分の1の放射線量も検出されなかった、ということが分かります。
 因みに、私自身は、相馬に週4日ほど滞在していまして、スーパーで産地を気にせずに買い物をして水道水を使い調理したり、または外食したり、と特に気にせずに飲食しています。
 これらから、私としては、出荷制限がかかった未検査の食べ物は気を付けるにしても、これからも通常通り生活していこうと思いました。ただ、検査に当たり体重を記載するのですが、運動不足には気を付けていきたいと我ながら思いました。正月太りです。はい。
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