「スタッフのコラム」を更新しました!(R7.1.15)

〇子どもの困った言動を分類してみる

 

 お正月も終わり、日常の生活が始まりました。いつものリズムに戻るまで、何となく疲れてしまうと思います。そんな時は、どうしても子どもの言動にもイライラしてしまうこともあるのではないでしょうか。何度注意しても同じことを繰り返されると、大人は「何度言ったらわかるの!」とつい怒りたくなってしまいますよね。

 

 そんな子どもの言動について、臨床心理士の高山恵子先生はご著書の中で、子どもの言動を「わからない」「うっかり」「わざと」の3つに分類してみると、関わり方のヒントが見えてくるとおっしゃっています。子どもの視点に立ち、困った行動の背景に目を向けてみるということですね。それぞれについては以下の通りです。

 

    「わからない」…どうしたらいいのかわからない、言われたことがわからない、など

    「うっかり」…気が散ってうっかりやってしまったりできなかったりする、など

    「わざと」…注目してほしくてわざとの言動、その言動によっていいことがあった記憶からわざと同じ言動を繰り返す など

 

そして、それぞれについて対応のヒントを次のように教えて下さっています。

 

    「わからない」

→大人がモデルになる、わかる言葉をつかう など

    「うっかり」

→事前の工夫、わかりやすい環境の工夫 など

    「わざと」

11でかかわる時間を持つ、よい言動で認められる経験など

 

 続けて高山先生は、“もちろん、ここに分類されないことがあったり、2つ以上の要因が関わっていたりすることもあると思いますが、違った視点で見ていくことが大切です”とおっしゃられています。

 

 言葉で自分の気持ちを表現することが難しい子どもだからこそ、いろんな表現でSOSを出しているかもしれません。どうして、できないのかな?と一度子どもの視点で考えてみることで、解決の糸口が見つかるかもしれません。それでも、見つからないなぁという際は、ぜひ相馬フォロアーチームにご相談ください。一緒に考えさせて頂けたらと思います。                              

阿部

【参考文献】育てにくい子に悩む保護者サポートブック 高山恵子 株式会社学研教育出版